メリットとデメリット

介護や育児をしている家族がいる労働者に対して時短勤務を認めている会社もあります。
こちらの制度にはメリットやデメリットがそれぞれあります。

メリットとしては短時間で帰ることができるので、育児や介護に影響が出ないことがあげられます。
通常の勤務だと家族に負担をかけてしまうので、かなりのメリットと言えます。
基本的には時短勤務の中で通常の勤務に近い仕事量を求められるので、仕事の効率が良くなります。
その結果として時間配分などのやり方が上手になり、仕事だけでなく日時生活でも手際よくこなすことができるようになります。

しかし、メリットばかりではありません。
デメリットもあるのです。
短時間勤務だとどうしても働く時間が短いため、給与は通常の勤務時間の人と比べると低くなります。
場合によっては賞与も少なくなるパターンもあります。
そのため短時間勤務を利用する際には、今まで通り給与をもらえないことを頭に入れておかないといけません。

職種によっては、雇う側も考えておかないといけない場合もあります。
例えば看護師や精神保健福祉士などは病院の種類によって設置人数が法律で定められており、短時間勤務で帰った際の人員配置について考えておく必要があります。
万が一そのままにしておくと、県の担当課や厚生労働省から是正命令が下される時もあります。
最悪の場合、罰則が伴ってしまう可能性もあります。
労働者や雇う側の雇用主はこのような点に注意して、短時間勤務の制度を導入しなければいけません。

時短勤務で働こう

介護の仕事というのは、長時間労働をすることが多いというイメージですが、その中でも時短勤務という働き方を選択している人もいます。
では、時短勤務を取ることができる条件やそのメリットとは、一体どのようなものなのでしょうか。

条件は、正社員もしくは実質1日6時間以上、週3日上働いているパートであることです。
また、理由もなく長く続けることができる働き方ではありませんので、一定の期間を終えると通常の働き方に戻らなくてはいけません。

続いてメリットについて紹介していきたいと思います。
まずは、私生活を充実させることができるということです。
男女関わらず、子育てや介護をしている人が取得している割合が多いのですが、通常よりも早い時間帯に家に帰ることができるため、様々な細かい用事を済ませることができますし、子どもとの時間を大切にしたり、両親や義両親の介護を丁寧に行うことができるのです。
シッターさんやヘルパーさんにお願いできることも数多くありますが、やはり家族にしか分からないことも数多くありますので、早めに仕事を切り上げて帰宅することによって得られるものは大きいと言えるでしょう。

企業や病院によって時短勤務に対するとらえ方や内容が異なりますので、どのような形で福利厚生として享受することができるのか不明な場合には、上司や総務の人と話し合ってみると良いかもしれません。
企業や病院側も個人も、仕事は家族を守るためにあるものだという考えを持つことが大切です。